2017/7/20 chisa staff blog

こんにちは。chisa staffです。

ヴェネチアはとても暑い日々が続いています。

みなさまいかがお過ごしですか?

冒頭のお写真は、毎日ムラーノ島に通う道にある八百屋さんにあったアーティチョーク。

こんな鮮やかな大きな花が咲くんですね。

このうつくしい猫も、毎日、道すがら出会う猫さん。

いつも早朝に本屋さんの前にいます。

さて、この方は、ムラーノガラスにたずさわる人なら知らない人はいないでしょう。

巨匠、ピノ・シニョレット氏です。

チサさんこと、chisa代表、小瀧千佐子が
この仕事を初めてすぐに訪ねていったのも彼でした。

※小瀧千佐子プロフィールはこちら

10歳にもみたない子供のころから、工房で修業を積んでいたそうです。

ムラーノガラスのマエストロは、
その技術の高さから錬金術師に例えられることが多いですが、
熱くてすごい重さのガラス種を、あっという間にうつくしいオブジェにしてしまうその技術は、
時に、とても男らしく、私にはスーパーマンのように見えます。

今回ピノ氏には、美術品とされているオブジェの復刻版をご制作いただきます。

美術品として扱われているムラーノガラスは、当然、
すばらしい技術をもってしか作る事はできません。

現在では、作れる人、復刻できる人は残念ながらどんどん少なくなっているそうです。

このものすごい熱さの中で、すごい運動量の修行を何十年もこなし、
さらにセンスがなければ不可能なことなので、
悲しいことですが、どこか納得せざるを得ません。

さぁ、あっという間にお魚が出来ました。

そしてイリデ(虹彩加工)と呼ばれる独特のツヤを出すために、
できあがったお魚を煙にあてています。
こだわりのひと手間なのでしょうか。

こちらが、チサさんの提案をもとにピノさんが描き直したデザイン画。

正直、わりと昔からある、オーソドックスなデザインのオブジェなのですが、
ピノ氏の手にかかれば、きっと一味違うものになるはず。

オーソドックスだからこそ、グランドマエストロと呼ばれるピノ氏の腕が、
存分に堪能できると考えての、チサさんの提案なのかもしれません。

ガラス種にお魚を丁寧になじませ、くっつけ、ガラスを少しずつ重ねて、

お魚は、ガラスの水袋の中に入りました。

徐冷釜に入れて、完成を待ちます。

さて、次はこちらのオブジェ。

と、デザイン画に見取れていたら突然、窯からすごい炎が!

デザイン通りの色と質感を出すために、
窯の中のガラス種に、石油のようなものをかけていました。

今までピノ氏の作品作りは何度も見学させていただきましたが、
今回も本当に見ごたえがあり、
心から、日本のみなさまに見ていただくのが楽しみになりました。

ピノ氏のオブジェは、11月頃北参道の chisa にて公開されます。

どうぞ、お楽しみに。

**********************

※こちらの記事もあわせてご覧ください。
ムラーノガラスとは?