マエストロ リビオ・ロッシは、19391110日ヴェネチア ムラーノ島でガラスの名マエストロであった父のもとに生まれる。

学業を12歳でやめ、父と同じガラス職人の道を選びセグーゾ(Seguso)工房で修業を開始。15歳でチェネデーゼ(Cenedese) 工房で最高峰のマエストロ ウンベルト・トージ(Umberto Tosi) に師事し、19歳には父のいるサルビアーティ(Salviati)工房で様々なムラーノガラスの技法を習得した。

そして仕事終わりの数時間、ほんの楽しみで、当時ほとんど評価されていなかったランプワークでミニチュア制作に取り組み始め、次第に魅了されていく。

1964年 名だたる名門工房の経歴を惜しげもなく捨て、リビオは炉から離れて、ランプワーク職人として組合に登録、この仕事に情熱を傾けるようになる。

仮面劇の登場人物、天使のオーストラ、バレリーナ、職人たちなど、彼のインスピレーションから生まれるユニークな作品は、見つめていると、その小さな人々の暮らしまで見えてくるかのよう。

1980年、1985年には日本の百貨店 高島屋にてデモンストレーションを開催。

1989年にはムラーノ賞を授与され、その後、ヴェネチア、トリノ、アレッサンドリア、アレッツォをはじめとした各地で芸術的な職人の仕事を紹介する多くの展覧会で好評を得た。