History
1947年、東京都に生まれる。
1966年、エールフランス国営航空に客室乗務員として入社。
ある日、ふと目にした新聞記事をきっかけにムラーノガラスについて学ぶため、プライベートで度々ヴェネチア、ムラーノ島を訪れるようになる。ムラーノガラスについて知れば知るほど、お土産品としてではなく、イタリアの伝統工芸品としてのムラーノガラスの魅力を紹介したいという願いは強くなっていった。
1978年、地上勤務も含め12年ほど勤務したエールフランスを退社。子育てをしながらムラーノ島に通い、本格的にムラーノガラスの研究をスタート。 そして1985年、文京区湯島に日本で初めてのムラーノガラス専門店「サンマルコ」をオープンした。日本橋三越イタリア展の出展や、東京ドームにて開催されるテーブルウエアコレクションへ参加。
雑誌「四季食彩」(講談社)特集ページ【ヴェネツィアングラスを自在に使いこなす】では、懐石料理店「辻留」の料理長、辻義一氏のお料理の器コーディネーターとして参加するなど、徐々に活動の幅を広げ、ムラーノガラスが装飾品としてだけではなく、日本のライフスタイルにいかに溶け込むかを提案した。
またイギリスにてコスチュームジュエリーの世界と出会い、デザイナーたちのスピリットと繊細で丁寧な職人仕事に感銘を受け、イギリス、ミラノ、パリなどで収集と研究を開始。
1999年には、新宿京王プラザホテル内にムラーノガラスとコスチュームジュエリーのショップ「ヴィヴァーチェ」をオープン。
同時に北鎌倉駅の駅前に「北鎌倉小瀧美術館」をオープンさせ、館内だけでなく、当時新進気鋭のガラスアーティストであったアンドレア・ジリオの作品展を隣接の円覚寺で開催するなど、画期的な企画展をいくつも企画開催した。
2014年、北参道に小さなカフェを併設するジュエリー&ライフスタイルのショップブランド<chisa(チサ)>をスタート。
ムラーノガラスの器でフルコースをいただくイベントや、様々なアーティストを招いてのトークセッション、ヴェネチアンビーズを使ってのビーズ教室など、彼女にしかできないイベントを開催している。
美しいムラーノガラスやヴェネチアンビーズ、そしてコスチュームジュエリーとともに暮らす魅力を伝えるべく現在も走り続けている。