chisa
Object「NAVI」
蓋物「NAVI」(船) エナメル彩
Designed: V.Zecchin
Size:Φ8cm H:18.5cm D:8.5cm
ヴィットリオ・ゼッキンがデザインした蓋物。片手で軽々と持てるサイズ、重さなのに、これひとつ家具の上に置くだけで、部屋の雰囲気が一新してしまうほどの独自の存在感を持っています。
ゼッキンは、ムラーノ島出身のアーティストです。
ムラーノ島に生まれ、嫌が応にガラスに触れる機会が多いはずの彼はしかし、ムラーノ島を飛び出し、画家としてアーティスト活動をスタートさせます。
ウィーンに滞在していた彼の作品は、絵の知識が浅い私でもクリムトの影響を受けていることがはっきりと見て取れます。
そんな彼でしたが、ムラーノ島に戻り、私から言わせれば革命児となってムラーノガラスの文化をモダンに変革していくのです。
それは、ガラスに幼いころから触れ、ムラーノガラスの強みを知った上で世界に出、様々なものに触れた彼だからこそできた革命だったのです。
ムラーノガラスにしかできない優美で薄造りなフォルムに、当時の最先端モダンアートをエナメル絵付けする・・・
新しい「美」が生まれた瞬間です。
当時のワクワク感を想像すると、よりこの作品が愛おしく感じられ、高揚感で胸がいっぱいになります。
マストの上に描かれた黄金色のまん丸が、蓋のまん丸とリンクしているようにも見えたりもして・・・
エナメル彩
色ガラスの粉末を油で溶いて絵付けし、低温(500~600℃)で焼きつけさせる技法。 ローマ時代に始まり15世紀半ばからベネツィアで急激に発達しました。
サリール工房
ヴェネチア ムラーノ島は吹きガラスで有名なガラスの島であるが、SALIR工房はグラヴィール(ガラスの表面に浅く浮き彫する技)やエナメル彩色、
金彩で芸術性の高い上質なガラス工芸品を制作する数少ない工房。
20世紀初頭には、時のアーティスをアートディレクターとして迎え、数々の名品を生み出した。それらの作品は各国のガラス美術館に所蔵されている。
2019年に閉鎖されてしまったが、20世紀を代表する遺産の一つと言っても過言ではない工房である。
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