chisa
Vase「Shinkai-no-irodori」
花器「深海の彩」
口径 30×5㎝
高さ 15㎝
chisa 代表 小瀧千佐子デザイン、アンドレア・ジリオ作の舟形花器。
小瀧が常日頃、現在のムラーノ島で随一のマエストロと語るアンドレア・ジリオ氏は、世界中のアーティストが自らのデザインを形にして欲しいと工房を訪れる引く手あまたのマエストロです。
今作は、虹彩加工「イリデ」という、表面が玉虫色に輝く技法が織りなす、得も言われぬ不思議な風合いと、マエストロの腕が光る優雅なフォルムが魅力です。
「イリデ」加工を施すと、少しの光でも表面が輝くため、ほの暗い床の間などにも美しく飾ることができます。
宙吹きしたガラス種を、スライドしながら押し付け扁平型にしてゆき、さらにスライドしながら工具を使って両手ではさんで形を整えます。
特殊な化合物を燻し、その煙にあてて虹彩加工「イリデ」を施します。
大きさを確認したら、吹き棒を付け替え、口径を切り取り、整えて完成です。
シンプルな形だからこそ、マエストロのセンスがフォルム全体に現れます。
ソーダガラスらしい柔らかみと、スタイリッシュなカラー、上質なおもむきが漂う花器が完成しました。
宙吹き技法
ヴェネチアンガラスは、鉛を含まないソーダガラスでつくられています。
ソーダガラスは、鉛が入っていないため、鉛を含むクリスタルガラスと比べ軽く、
冷えて硬くなるまでの時間が長いため、薄く吹いたり手の込んだ細工を行うのに最適です。
吹き竿の先に溶けたガラスを巻き取り、息を吹きいれ中空で形を作ることを「宙吹き(ちゅうぶき)技法」と呼び、
多くのヴェネチアンガラスでもちいられています。
紀元前1世紀にシリアで発明されたこの技法はヴェネチアンガラス最大の特徴のひとつといえるでしょう。
アンドレア・ジリオ(Andrea Zilio)
1966 年ヴェネチアに生まれ。
ガラス制作に携わるのは 23歳と遅かったが、またたく間に伝統的技法を⾝につけ、パリ、コペンハーゲンの美術館へ⾃⾝の作品が収蔵される。
1996 年 (30歳) インターナショナル現代ガラス展( ムラーノガラス美術館 ) にて 若⼿マエストロ部⾨優勝。以降、ヴェネチアビエンナーレ、国際 展覧会など出展、⼊賞は数え切れない。今や世界中のアーティストから「ガラス素材による表現」を依頼され、どんな複雑な作品でも伸びやかに⾃由
⾃在に造形する。「ヴェネチアンガラスの⻤才」と呼ばれて久しい。他の追随を許さぬ天才肌のアーティストである。
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