彫金作家 小西理予さんが、フィレンツェの工房で、ひとつひとつ手作りしてくださった、個性豊かな小さなブローチ。

身に付けやすく、手に取りやすくと理予さんが知恵を絞って、なんと素材はアルミ製。

まだまだ暑い季節なので、薄手のお召し物でも楽しめるものを目指してくださいました。

今年の春頃からフィレンツェと東京でスタートしたこのミニブローチのプロジェクト。

シルバーは、ろう付けが可能ですがアルミはできないので「かしめ」という方法でトライを始めました。

しかしアルミの素材のなんと手ごわいこと・・・!

途中一度は、やはりシルバーの作品にしようかという話しにまでなりました。

しかし、「かしめ」ではなく彫り加工にすることデザイン路線を変更。

しっかりと厚さのある4ミリのアルミ板に、丁寧に彫りを施し、ついに完成しました。

 

 

とにかく軽く、どんなお召し物でも楽しめるのに、シルバーのような重厚感があります。

色はイタリアの岩彩と接着液を混ぜたものをのせました。

色づいたところが、うるうる、ぷっくりとして、アルミの素材感に不思議で優しい風合いを与えます。

セットのペンダントの色からインスパイアされたお色味を、展開をしてくださいました。

ミニブローチなので、普段ブローチを付けない方も、ポロシャツやジャケットの襟の中におさめてつけたり、カットソーの首元につけたり、ニットの季節にも活躍しそうです。

小西理予 プロフィール