ダリオ・フラーレ(Dario Frare)

1997年ムラーノ島生まれ。

父親のジュリアーノもガラス職人であり、幼少期より父親からムラーノガラスの伝統であるランプワークの技法を修得。ムラーノの美術大学に入学しガラス工芸を専攻する。

“優れたマエストロは素晴らしいデザイナーである”をモットーとしガラス制作よりむしろデッサンを熱心に学ぶことで、後のガラス制作に役立てた。生きとし生ける物の造形に魅了され、それらの形態とディテール(細部)とのバランス/ハーモニーにこだわって表現している。

伝統的なミニチュア作りに飽き足らず、非常に珍しいバーナーワークと窯での作品作り両方をこなす作家である。アーティストとして独自のスタイルを模索し続けており、ミニチュアから20㎝程の高さの比較的小さなサイズ感において、現在ムラーノ島で彼ほど独自のデザイン性と技術をもつ作家はいない。