このタンブラーグラスを制作したサルバドーレ工房は、マッティアとマルコ・サルバドーレの兄弟が運営するムラーノ島の工房です。

大ぶりで、ダイナミックな色使いの吹きガラスにバチュート(削り加工)をほどこしたアートピースを数多く発表していることで知られます。

2人の兄弟は、父ダビデ・サルバドーレから幼い頃よりガラスに対する情熱と技術を学び、大学を出てすぐガラスの仕事を始めました。

ムラーノ島で活躍するマエストロ達の中では、若手と言えるでしょう。

2人はガラス技術の普及にも積極的で、工房を訪れると彼らから技術を学ぶため、様々な国籍のアシスタントがいることはムラーノ島ではまだ珍しい光景です。

サルバドーレ工房のグラスは、世界中の様々なガラスを見た彼らがその上で、「ムラーノガラスの美しさとは何なのか」を、まさに彼らなりに表現していると言えるでしょう。

比重が非常に軽く、伸びやかで、柔らかなフォルムとソーダガラスらしいトロンとした模様の出方は、型に入れず職人の手仕事でしか、表現できない優しさにあふれた、まさに「現代のムラーノガラス」と言えるでしょう。

ストライプのシンプルなデザインながら、熱を加えられ、ゆらゆらと溶けるガラスの柔らかさが表現されています。

中に入れる飲み物の色によって表情がコロコロ変わるのも楽しく、元気の良い発色が夏バテを吹き飛ばしてくれそうです。

※通常定価¥12,100