出展作品紹介 Miriam Haskell 01

撮影:福森崇広

ミリアム・ハスケル
ネックレス"花"モチーフ
フランク・ヘス(デザイン)
1938年
アメリカ
ヴェネチアンビーズ、ガラスペースト、プラスチック、シルクコード、メタル
ネックレス 16.7cm×14.9cm TOP部分 5.7cm×6.3cm

 

  • Miriam Haskell

シャネルに憧れてアメリカで起業したミリアム・ハスケル(1899-1981)は、コスチュームジュエリーのスタイルにおいてヨーロッパとアメリカのちょうど中間に感じられ、アメリカのコスチュームジュエリーを語る上で欠かせない重要な存在である。

チーフデザイナーをつとめたフランク・ヘスの功績が大きいのは言うまでもないが、ガラスピーズやシードパールで作られた葉や花びらを、一枚一枚、その重なり方まで表現するため、独自に開発した台座に刺繍するように、ワイヤーワークで縫い留めている。

接着剤に頼らず、手作業で立体的に組まれた綿密なその仕事と独特の色使いは一目で彼女の作品と分かり、ほとんど知られていない彼女の人となりが想像できるように思われるのである。

 

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