ムラーノガラスは、他の伝統工芸品とは異なり、ヴェネチア共和国の貴重な〈産業〉であり国の〈財源〉でした。彼らのメイン顧客であったヨーロッパの王侯貴族たちのために、シャンデリア、鏡、グラスに花瓶、オブジェまで、様々なジャンルのプロダクトを彼らの好みに合わせてオーダーメイドすることで発展してきたのです。
chisa代表の小瀧千佐子は、1980年代初期にムラーノガラスの世界に飛び込みました。
そして何もない状態から、信頼できる工房を自身の足で探しだし、単身でムラーノ島の工房の門を叩き、ムラーノのガラスを学びながら職人気質で閉鎖的なマエストロのもとに根気強く通い続けました。
長い長い年月をかけ、今では、小瀧千佐子のためならと、オリジナルの作品を作っていただけるまでの関係を築いたのです。