ムラーノガラスとは、北イタリア、ヴェネチアの小さな島、“ムラーノ島” の数限られた職人の手によって一点一点、生み出され、約1000年に渡り受け継がれてきたガラス工芸品です。
ヴェネチアンガラスとも呼ばれ、日本の有田焼や九谷焼などと同様に、土地の名前が入ったイタリアの伝統工芸品といえるでしょう。
「ガラスの島」とも呼ばれ、現在もガラス工房が密集するムラーノ島ですが、その起源はヴェネチアがまだヴェネチア共和国というひとつの国だったころ、高度なガラス技術が国外に流出することをふせぐために、ヴェネチア共和国政府が、ガラス職人とその家族たちをムラーノ島に幽閉した事から始まります。