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Yoko Hirosawa

 

広沢 葉子

 

“ ガラスならではの色と、宙吹きの技法から生まれる優しい形を大切に制作しています。

 

ガラス・アーティスト。

イタリア語で春の草花を表す「プリマヴェーラ、フィオーレ((Primavera, Fiore)」、そしてパラダイスの語源ともなった古代ペルシャの宮廷庭園であり理想郷の「パイリダエザ(pairidaēza)」などをモチーフに、金箔や銀箔で装飾を施した飾壺・杯・器などを制作。特に茶器は多くのファンを持つ。

その独特な文様は、更紗、ペルシャのような雰囲気を持つが、色合いを含め日本の暮らしに心地よくなじむ風合いがある。

吹きガラスを心から愛する気持ちが表れたようなフォルムは実に魅力的で、眺めていると、どこか癒されるような、優しい美しさを持つ。

1984年 共立女子大学生活美術学科を卒業。のちに東京ガラス工芸研究所に入所し、奨学生としてアメリカ・ピルチャック・グラススクールにて学ぶ。卒業後の87年には、アメリカ・ロチェスター工科大学のガラス科に留学。そしてナシャマガラススタジオにてビル・グラスナーのアシスタントをつとめる等、長きにわたってアメリカにて学ぶ。

小瀧千佐子が、現在活躍するマエストロで間違いなく世界一と謳う、ムラーノ島出身のリノ・タリアピエトラ氏にも数年に渡って師事した。

 主な展覧会は 1993年 ドイツ・デュッセルドルフ美術館ほかヨーロッパ巡回展「New Glass in Japan」、1994年 北海道立近代美術館ほか国内巡回展「世界現代ガラス展」、1996年 スウェーデン・スモランド美術館 にて「Contemporary Glass from Japan」、デンマーク・エベルトフトガラス美術館 「Made in Japan」など、国内外を問わない。

1996年、山梨県に吹きガラス工房<atelier 杏 anne >を設立。

現在に至るまで、銀座・和光をはじめ、全国各地の百貨店にて催事も行っている。

所蔵先には、ドイツのデュッセルドルフ美術館、東京ミッドタウンなど。