1923年に設立されたヴェネチア・ムラーノ島のガラス工房。
溶けたガラス種を熱いうちに巻き取り、息を吹き入れ成型する、いわゆるホットワーク技法を世界に誇るムラーノ島にあって、北欧よりグラヴィール技法を取り入れ、冷え固まったガラス器の表面に彫刻を施す、いわゆるコールドワーク製法を極めた唯一無二の工房である
さらにデザイン界の巨匠ジオ・ポンティ、エットレ・ソットサスなど名だたるアーティストが参画。これまで貴族をターゲットにデザインされてきたムラーノガラスのモダニズム変革に大きく貢献し、ヴェネチア・ビエンナーレをはじめ、世界でセンセーションを巻き起こした。
世界中にファンを持つ偉大な工房だったが、2018年に惜しまれつつ閉鎖。その際に作品のほとんどがミュージアムやギャラリーに買い取られたため、市場に出ている作品は稀少である。