出展作品紹介 Kenneth Jay Lane 01
撮影:福森崇広 ネックレス"ジャッキー・オナシススタイル"ケネス・ジェイ・レーン(デザイン/制作)1970年アメリカカボションガラス、ラインストーン、メタル24.5cmx17.0cmKENNETHOLANE(サイン) Kenneth Jay Lane ケネス・ジェイ・レーン(1932-2017)は1950年代半ばにディオールのシューズを手掛けていたロジェ・ヴィヴィエの下で働く。 1961年、ニューヨークでコスチュームジュエリーの会社を創業するや、たちまち人気を博す。顧客には、プリンセス・ダイアナ、エリザベス・テーラー、オードリー・ヘップバーン、ジャクリーン・ケネディ(のちにオナシス)、ナンシー・レーガン、バーバラ・ブッシュなどセレブリティの名が連なる。 彼は宝飾品をコビーする卓越した技術と審美眼を持っていたのだ。 光沢ある金色の輝きが豪華さを演出しており、量産された比較的安価な作品も多いため一般市民にも愛された。それを可能にしたのは、ロードアイランドの電気メッキ職人たちの、金色を薄くコーティングする卓越した技術によると言っても過言ではない。 1950年代にかけてつくられたデザインは洗練され、非常に高品質なラインストーンが手作業でセッティングされており、使用された金属はシルバーや美しくロジウムメッキされた合金で量感がある。 ジャクリーン・オナシス(愛称:ジャッキー)はギリシャ大富豪アリストテレス・オナシスから再婚の際に贈られたヴァン クリーフ&アーペルの高価な宝飾ネックレスを銀行に保管し、そのレプリカ制作をケネスに依頼した。 ケネスは、自分のコスチュームジュエリーのコレクションとして発売する許可をもらえるなら無償で行うと提案し、これはその許可のもと発表された作品である。 ≫ 展覧会図録のご購入はこちら ≫ 展覧会特設サイトはこちら